屋根は風雨や紫外線の影響を受けるため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
✅ 屋根点検の目安: 5~10年ごとに専門業者の点検を受ける
✅ 主なメンテナンス:
• 塗装の塗り替え(スレート・金属屋根)
• 防水シートの交換(雨漏り防止)
• 瓦のズレ・割れ補修
• コーキング(シーリング)の打ち直し(雨水侵入防止)
• 屋根は雨風や紫外線から建物を守る重要な部分
• 形状や屋根材によって特徴が異なり、耐久性やコストも変わる
• 定期的な点検とメンテナンスを行うことで、屋根の寿命を延ばせる
• 屋根のリフォームは「部分補修・塗装・カバー工法・葺き替え」の4種類があり、状況に応じた修理が必要
屋根は住まいを守る「第一の防衛ライン」です。長く安心して暮らすために、適切な管理を心がけましょう!
❶屋根のメンテナンス
1. 部分補修(軽度の損傷)
▶ 適用範囲: 小規模なひび割れ、瓦のズレ、スレートの割れなど
✅ 主な修理方法:
• 瓦のズレ・割れ修理 → 割れた瓦を新しいものに交換、ズレを調整
• スレート屋根のひび割れ → コーキング(シーリング)で補修
• 金属屋根の浮きやサビ → 錆を削って塗装、浮きをビスで固定
• 雨漏り補修 → 防水シート・コーキング材で補強
✅ メリット: 費用が安く、短期間で施工可能
❌ デメリット: 根本的な解決にならない場合がある
2. 屋根カバー工法(重ね葺き)
▶ 適用範囲: 劣化が進んでいるが、下地(野地板)がまだしっかりしている場合
✅ 主な修理方法:
• 既存の屋根の上から、新しい屋根材を重ねて施工
• ガルバリウム鋼板などの軽量屋根材を使用することが多い
✅ メリット:
• 廃材が少なく、コストが抑えられる
• 工期が短い(約1週間程度)
• 二重構造になるため、断熱性・防音性が向上
❌ デメリット:
• 屋根が重くなる(建物の耐震性に影響)
• 2回目のカバー工法はできない(次回は全面葺き替えが必要)
3. 屋根の葺き替え(全面交換)
▶ 適用範囲: 老朽化が激しい、雨漏りが頻発している、耐震性を高めたい場合
✅ 主な修理方法:
1. 既存の屋根材をすべて撤去
2. 下地(野地板や防水シート)を新しく交換
3. 新しい屋根材を施工
✅ メリット:
• 耐久性が大幅に向上(新しい屋根材で長持ち)
• 耐震性の向上(軽い屋根材を選べば建物の負担が減る)
• 根本的に問題を解決(雨漏り・腐食対策が万全)
❌ デメリット:
• 費用が高い(カバー工法の2〜3倍)
• 工期が長い(約1〜2週間)
• 廃材処理のコストがかかる
4. 防水・塗装メンテナンス(スレート・金属屋根向け)
▶ 適用範囲: 色褪せ、軽度のサビ、劣化が進行する前のメンテナンス
✅ 主な修理方法:
• スレート・金属屋根の再塗装(防水性・耐久性の向上)
• トタン・ガルバリウムの防錆塗装(錆びを防ぐ)
• シーリングの打ち直し(雨水の侵入を防ぐ)
✅ メリット:
• コストが安い(葺き替えの1/3程度)
• 施工が短期間で済む(数日程度)
• 屋根材の寿命を延ばせる
❌ デメリット:
• すでに劣化が進んでいると効果が薄い
• 10年ごとに定期的な塗装が必要
5. 雨漏り対策(応急処置・本格修理)
▶ 適用範囲: 屋根や天井から水が漏れている場合
✅ 応急処置:
• ブルーシートで覆う(緊急時の一時対応)
• 防水テープ・コーキングで隙間を塞ぐ
✅ 本格修理:
• 防水シートの張り替え(雨漏りの根本対策)
• 屋根材の交換・補修
• 屋根裏の点検・修理(木材の腐食チェック)
❌ 注意点: 応急処置だけでは不十分。雨漏りは早めの根本修理が必要!
❷漆喰工事を怠ると起こる問題
漆喰は時間とともに劣化するため、放置すると以下のようなトラブルが発生します。
❌ ① 漆喰の剥がれ・崩れ → 瓦がズレやすくなり、屋根の強度が低下
❌ ② 雨漏りの発生 → 剥がれた部分から雨水が侵入し、屋根裏や建物内部が腐食
❌ ③ 瓦の落下・棟瓦の崩壊 → 台風や地震時に危険
❌ ④ 建物の劣化が進む → 雨水や湿気で木材が腐り、シロアリ被害の原因に
✅ 漆喰工事は、瓦屋根の耐久性・防水性を維持するために不可欠
✅ 劣化すると雨漏りや瓦のズレにつながり、建物全体に悪影響を及ぼす
✅ 10〜15年ごとの点検&補修が、家を長持ちさせるポイント
屋根の漆喰は、目に見えにくい部分ですが、建物の寿命を左右する重要な部分です。早めの点検・補修で、大きな修理費用を防ぐことができます!
❸貫板を交換しないと起こる問題
貫板は木材(杉板など)で作られていることが多いため、経年劣化や雨水の影響で腐食しやすいです。放置すると、以下のような問題が発生します。
❌ ① 棟板金が浮く・外れる
→ 貫板が腐食すると釘が効かなくなり、棟板金が外れる原因に
❌ ② 雨漏りの発生
→ 貫板の隙間から雨水が入り込み、屋根裏が腐食する
❌ ③ 強風や台風で棟板金が飛ぶ
→ 劣化した貫板は強度が低下し、台風時に棟板金が剥がれやすくなる
❌ ④ 修理費用が高額になる
→ 軽度の補修で済むうちに対応しないと、屋根全体の修理が必要になり、高額な工事費用がかかる
(貫板交換の重要ポイント)
✅ 貫板は屋根の棟部分を支える重要な部材であり、劣化すると雨漏りや棟板金の飛散につながる
✅ 10~20年ごとの点検・交換が必要(劣化が進むと修理費用が高額に)
✅ 木製貫板よりも「樹脂製貫板」が耐久性が高くおすすめ
✅ 台風や強風が多い地域では、ステンレスビスでしっかり固定することが重要
屋根の棟板金が浮いている、釘が抜けかかっているのを見つけたら、早めに貫板交換を検討しましょう!