1. 瓦屋根(和瓦・洋瓦)
▶ 特徴: 粘土を焼いて作られた伝統的な屋根材。耐久性が高く、和風・洋風どちらにも対応。
✅ メリット
• 耐久性が高い(50年以上持つものもある)
• 耐火性が優れている(不燃材なので火事に強い)
• 断熱性・遮音性が高い(夏涼しく、雨音が響きにくい)
❌ デメリット
• 重い(建物の耐震性に影響を与える)
• 施工コストが高い(熟練した職人が必要)
• 強風で飛ばされる可能性がある(しっかり固定しないと台風時に被害を受けやすい)
2. スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)
▶ 特徴: セメントと繊維素材を混ぜて作った薄い屋根材。住宅で広く使われる。
✅ メリット
• 軽量で耐震性が高い(建物に負担が少ない)
• 比較的安価(瓦よりコストを抑えられる)
• デザイン・カラーバリエーションが豊富
❌ デメリット
• 耐久性が低め(15~25年程度でメンテナンスや交換が必要)
• 割れやすい(強風や落下物でひび割れることがある)
• 防水性が低い(定期的な塗装メンテナンスが必要)
3. ガルバリウム鋼板(金属屋根)
▶ 特徴: アルミ・亜鉛・シリコンを含む特殊な鋼板で作られた屋根材。
✅ メリット
• 軽量で耐震性が高い(スレートと同じくらい軽い)
• 錆びにくく耐久性が高い(20~40年持つ)
• 施工がしやすく、カバー工法にも対応(リフォーム時に上から施工可能)
❌ デメリット
• 断熱性・防音性が低い(夏は暑く、雨音が響きやすい)
• 初期コストが高め(スレートよりやや高価)
• 凹みやすい(強い衝撃でへこむことがある)
4. アスファルトシングル
▶ 特徴: ガラス繊維にアスファルトをしみこませ、表面に石粒を吹き付けた屋根材。欧米で普及している。
✅ メリット
• 軽量で耐震性が高い(スレートより軽い)
• 柔軟性があり、デザイン性が高い(曲面屋根にも対応)
• 防音性が高い(雨音が響きにくい)
❌ デメリット
• 耐久性が低め(15~30年程度、強風に弱い)
• コケ・カビが発生しやすい(湿気の多い地域では注意)
• 施工できる職人が少ない(普及率が低いため施工店が限られる)
5. トタン屋根
▶ 特徴: 昔から使われている亜鉛メッキ鋼板の屋根材。現在はガルバリウム鋼板が主流になりつつある。
✅ メリット
• 軽量で耐震性が高い(ガルバリウム鋼板と同程度)
• 施工コストが安い(材料費・工事費ともに低コスト)
❌ デメリット
• 錆びやすい(定期的な塗装メンテナンスが必要)
• 断熱性・防音性が低い(夏場は暑く、雨音がうるさい)
• 耐久性が低い(10~20年程度で交換が必要)